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本当にiPhoneで「みちびき(準天頂衛星システム)」は使えるのか?

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2018年11月1日からみちびき(準天頂衛星システム)の本格稼働が始まりました。

これで噂のcm(センチメータ)単位のGPSが使える。

こう喜んでいる人も多いかと思いますがこれ本当でしょうか?

管理人@pinballが所有しているみちびき対応のiPhone7 Plusで試してみました。

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みちびき(準天頂衛星システム)とは

まずみちびき(準天頂衛星システム)がどんなものか簡単にご説明します。

みちびき(準天頂衛星システム)とは、準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システムのことで、英語ではQZSS(Quasi-Zenith Satellite System)と表記します。

現在位置情報サービスは米国のGPS(Global Positioning System)を利用してサービス提供が行われています。
ただ、GPSは米国のシステムのためいつも日本上空を十分にカバーしてくれるわけではないので位置情報も不安定な場合がありました。

GPSを補完するために新たな衛星として打ち上げられたのがみちびき(準天頂衛星システム)です。

みちびき(準天頂衛星システム)で実現できる事

みちびき(準天頂衛星システム)とはを導入することで位置情報の精度が飛躍的にあがり現行GPSを利用した場合の10m程度の制度からcm単位の精度が実現できると言われています。

なので「管理人がよくナビ見ているのに道を一本間違えている」といった事が無くなるのではと期待できます。

みちびき(準天頂衛星システム)を利用するには

みちびき(準天頂衛星システム)を利用するには対応のデバイス(スマートフォン・タブレット/カーナビなど)を利用する必要があります。

例えばiPhoneだとiPhone7以降のモデルがみちびき(準天頂衛星システム)に対応しています。

詳細はこちらのページでご確認いただけます。
みちびき対応製品一覧

でなんだこれで今日から管理人@pinballも道に迷わなくて済むと思っていたんですけど。。

なんと!違うことが判りました。

そもそも みちびき(準天頂衛星システム)が提供しているサービスは?

みちびき(準天頂衛星システム)は実は幾つかのサービスを提供する機能が用意されています。
その中の一つが衛星測位サービスです。
このサービスを利用してナビ アプリなどは現在位置を所得して表示しています。

でもこれよく見ると電波の周波数や信号の種類によってサービスが違っています。
どうも一言で位置情報と言っている内容には3種類のサービスが有るようです。

・衛星測位サービス
・サブメータ級 測位補強サービス
・センチメータ級 測位補強サービス

この中の「センチメータ級 測位補強サービス」というのが最初に話題にしたcm(センチメータ単位)の位置情報の機能です。
これどういうことかというと「L6」という信号に対応していないとcm(センチメータ単位)の位置情報は取得できないという意味です。

※みちびき信号簡易まとめ表

信号名称初号機2~4号機サービス名中心周波数
L1C/A衛星測位サービス1575.42MHz
L1C衛星測位サービス1575.42MHz
L1Sサブメータ級 測位補強サービス1575.42MHz
L2C衛星測位サービス1227.60MHz
L5衛星測位サービス1176.45MHz
L6センチメータ級 測位補強サービス1278.75MHz

みちびき(準天頂衛星システム)対応デバイスとは?

あれ?でもiPhone7以降はみちびき(準天頂衛星システム)対応と聞いたけど。。。。

そうなんです。
管理人もそう思って期待していたんですけどどうも使ってみるととてもcm(センチメータ単位)の位置情報ではないので改めて確認したところ上記のような事に気づいたんです。

で管理人所有のiPhone7 PlusのApple 技術情報をみると以下の様に書かれています。

位置情報
Assisted GPS、GLONASS、Galileo、QZSS
デジタルコンパス
Wi-Fi
携帯電話通信
iBeaconマイクロロケーション

出典:https://www.apple.com/jp/iphone-7/specs/

このなかのQZSSがみちびき(準天頂衛星システム)の事です。
確かに記載が有るんですけど対応の信号の記載がありません。

おまえが古い端末使っているからで最新のiPhone xsなら余裕だろというご指摘があるかもしれませんが公式ページの記載を確認したところ同様でした。

で、みちびき(準天頂衛星システム)の公式ページ上の対応端末の情報をみると
iPhone7 PlusはL1C/A(衛星測位サービス)のみの対応となっています。
ということはcm(センチメータ単位)の位置情報は利用できないという事になります。
みちびき対応製品一覧

酷い!これ詐欺に近いのでは。。。。
Apple訴えてやる!と思ったんですけどよく見るとスマートフォンやタブレットなどは現時点では全て同様の対応となっています。

さらに見ると「サブメータ級/センチメータ級測位補強サービス対応製品」はチップや専用機器だけとなっています。

それにみちびき(準天頂衛星システム)という表面的な意味では嘘ではないですしね。←機能は使い切っていないですけど。

みちびき(準天頂衛星システム)の信号を受信できているか確認方法

今回は公式で提供されている「GNSS View」というアプリを利用しました。

管理人にとってみちびき(準天頂衛星システム)の本格稼働は意味がないのか?

じつは意味が有るんです。

最初に少し書きましたが
米国のGPSを利用して得られる位置情報の精度は10m程度と言われています。
でも今回のみちびき(準天頂衛星システム)の本格稼働で日本上空に居る衛星が4個増えるので位置情報の精度が2~3m程度に向上すると言われています。

確かに4つありますね。

なので管理人が道に迷う回数が少し減るのではと思っています。

実際に使ってみました。

ながたというラーメン屋さんに居たときに計ってみました。
精度はあがったようにも思えるんですけど、これだけだと微妙かもですね。

本当にiPhoneでみちびき(準天頂衛星システム)は使えるのか?の結論

結論!使えます。。
ただし、ニュースなどで流れているcm(センチメータ単位)の位置情報の精度ではなく現状から少し改善した2~3m程度の精度と思われます。

まあ、サービスは始まったばかりなのでこれからさらに進化が期待できるのではないかと思います。

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