最近テレビや雑誌で電子マネーのスリの件が報道されていますのでそれについて考えてみたいと思います。
背景
昨今電子マネーの利用者は増加の一方となってます。
種類を見てもEdy(エディ)、Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)iD(アイディ)、nanaco(ナナコ)、WAON(ワオン)など沢山の種類があります。
この電子マネーがいま狙われています。
クレジットカードのスキミングと違い電子マネーの規格は高度に暗号化されていて安全性は保障されているのですが現在は違った方法で被害が増えているようです。
具体的な方法
場所
電車やバスなど人と人が接触して違和感のない場所や電子マネーを利用するショップなど様々な場所で可能性が有ります。
利用する道具
- ICカードリーダー(名刺大)
3000円位で量販店などで販売されているもの。 - ノートパソコン・タブレット
方法
- 事前にノートパソコンで電子マネー決済対応のネット通販サイトでリーダーに電子マネーを近づけると決済されるようにしておきます。
- 電車やバスで他人のスマホが入っているポケットやカバンにリーダーを近づける
これだけでスリ行為は出来てしまいます。
Bluetoothでスマホと接続できる小型のリーダーもあるので、これを使えば袖の中などに隠して簡単に電子マネーの読み取りができてしまいます。
リーダーは10cm位までの読み取りが可能で電子音もしない状態なので直接触られるわけどもないので盗まれた側は気づくことは出来ないです。
盗んだ電子マネーの現金化の方法
盗んだ電子マネーを直接犯人の電子マネーにチャージすることは出来ないので以下のような方法が考えられます。
- 換金性のチケットなどを購入して転売
- 事前に電子マネーに対応した通販にショップを開いてそこに100円、500円などの商品を用意おく
などが考えられます。
1の方法はある程度金額がチャージされている必要が有るので決済前にチャージ金額を確認してから処理を行う必要が有ります。
また盗まれた方も気づく可能性が高いです。
2の方法はショップを開く際に審査を通る必要が有るのでなかなかハードルが高いと思われます。
具体的な対策
例えばスマホの電源を落としていても電子マネーの決済は行われますので注意が必要です。
通信を遮断する
電子マネーの仕組みはスマホに搭載されているFelicaチップとリーダーが通信することによって行われるのでこれを遮断すれば被害にあうことはありません。
方法としては
・スキミング防止カードを利用する
・スキミング防止 ネックポーチ を利用する
などが考えられます。
電子マネーにロックをかける
電子マネーにロックをかけることも出来ます。
この方法でロックをかけておけば解除するまで電子マネーの利用は出来なくなります。
利用履歴のチェックをこまめに行う。
EdyやSuicaなど殆どの電子マネーは利用履歴の確認を出来る様になっています。
このなかで不審な決済情報がないか確認をするようにしましょう。
不審な決済が有った場合は問い合わせをすることで相手の情報が明らかになるので被害を最小限に食い止めることが出来ると思います。
感想
管理人も電子マネーを幾つか利用していて今回調べた限りでも完璧な対策が出ていないので不安に思っています。
電子マネーの便利さは手間いらずで決済が出来ることなので対策をするために操作が煩雑になるのはどうかという気がしていますが現状は何らかの対策をしないと危険なようです。
ちょっと電子マネーにロックをかける方法は煩雑なので利用しにくいですがスキミング防止カードやケースがわりにスキミング防止ポシェットを利用することで防いでいくしかないと思います。
また、事後対策になってしまいますが利用履歴を確認することで相手方の特定につながり同様の被害を少なくすることが出来るのではないかと思います。
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